医療業界における情報の非対称性

医療業界では、いわゆる情報の非対称性が働いています。
情報の非対称性とは、サービスの提供者と受給者の間で知っている情報量、質に差があることによって、サービス受給者が不当な価格や低品質のサービスを受給しなくてはならないことを示した経済用語です。
医療は専門性が高く、学問として深く学んだ方を除き、医師から提供された情報が本当に正しいかどうか、判断が難しい領域です。
つまり、広告で○○が治る!と、医師が医学的根拠のない誇張表現を使ったとしても、サービスの受け手はその判断をすることができません。
そんな状況からサービス受益者を保護するのも、薬事法の役割なのです。
とはいえ、やはり経営危機に陥っている人は必死です。
病院の経営者には、その人自身はもちろん、その家族、従業員などの生活がかかっています。
そんななかで集客難に陥り、つい薬事法違反の広告表記をしてしまうという方も多く存在します。
だからこそ、薬事法は経済や政治動向に応じて随時変更がされるべきであり、制定以降で最大の改正がなされたことが記憶にあたらしいです。
もちろん、薬事法の目的は、医療全般の品質、効果、安全性向上が主であることは間違いありません。
しかし、今までご説明した背景も、薬事法の意義といえるのではないでしょうか。